補給路を断つ

それはまるで、建物内に侵入することを目的としているかのように、何本もの枝を伸ばして来る、
蔦。

一番先端はもうドアの下の隙間にまで入り込んでしまっているし、壁の方だって更に縦横無尽に伸び散らかっていくのが目に見えています。

コイツら、思いの外強靭にへばりついているので、無理に引っ張ってしまうと、壁が剥がれてしまう危険性もあったり、それになにより、しんどい。
ということで、まずは生育を止めるところから始めましょう。

一見そこらじゅうから伸びてきているように見えますが、そんな石割桜でもあるまいし、コンクリートの隙間から這い出ているわけではありません。
それに、何本も何本も生えてきているように見えますが、根本を方を見てみると土に繋がっているのは

この一本だけ。
この下に張っている根から吸い上げられた水分養分で生育しているのです。
なので、ここを、断つ!

チョキン!

補給路を立たれた枝葉たちは、そのうちカラカラに枯れ果てていくであろう。
そう、こいつのように。

こちらは以前、同様に根元部分をバッサリやっつけてやった蔦の残骸。
3階の窓にまで達していたのも今は昔。
そのうち風雨にさらされ散り散りになっていくことでしょう。

が、
1階の窓部分を見るとそこには

新たな緑の筋が立ち上っていくのが見えます。
見えたからには、チョキン!!

同じ要領で、こっちもチョキン!!

あっちもチョキン!!!

さてさて、この作戦の成否が判明するには少し期間がかかりますので、しばらく様子をうかがっておこうと思います。