入れ替えのために

卒業生たちが学校を去り、新入学生を迎えるまでのこの期間。
在校生たちは学年が一つ上がり、新年度から研究室に配属される学年があります。

そうした新配属生を迎えるに当たり、取り急ぎ用意しなければならないものに「下駄箱」があったりします。
大学では研究環境を整えるために、土足禁止にしている建物が結構ありまして、そうした建物では玄関で上履きに履き替える必要がありますのでね。

そのためには、修了・卒業していく人たちの場所を空けることから始まるので、この時期には下駄箱前にこんな箱が用意されたりします。

廃棄内履き入れ。

建物に入るためには内履きが必要で、
卒業したらもう不要で、
一人暮らしの学生さんで、すでにアパートを引き払っていたり、または引き払うまでの間に可燃ごみの日がなかったり、
かと言って、研究室で1年とか3年とか履いた内履きを、実家や転居先まで持っていくのも、、、、だし、

そんな学生さんたちのための、専用廃棄箱になります。

場所によっては結構な人数になるので、何個かある箱のうちいくつかはもう山盛りになってます。

 

こちらの場所では、立て看板に卒業を祝う一言と桜のイラストがあしらわれて、

ここに内履きを入れたら、もう中に入ることはないんだな…
本当に卒業なんだな….

そんな感傷に浸りそうです。


こうして空けられた下駄箱は、来週にはもう新たな使用者が割り振られ、その人の登校の時を待ちます。
新しい年度の準備が、粛々と進みます。