これが令和か

早いもので、1月ももう後半戦。

在学中の皆さんにとっても、この時期は正念場です。
そう、後期の期末試験の時期なんです。

(科目によっては例外もありますが)

今日も雪がちらつく中、朝の1コマ目からさっそく試験が…

……

………?

皆さん、机の上にスマホしかなさそうですが…?

そう、実はこう見えて、試験の真っ最中なんです。

この講義は、コロナ禍よりずっと以前から
東京農工大学と岩手大学とをオンラインで結んで行ってきている遠隔講義です。

今までも、獣医学科の一部の科目では、
両大学の教室をカメラや音声や画像をリアルタイムでやり取りして
1つの授業を2つの離れた大学の教室で同時に受ける、という形をとってきていました。

しかし東京農工大学は現在基本対面授業を行っていません。
そのため、これまでの形式を応用して
・岩手大はこれまで通り教室に集まり農工大の先生の講義を受信
・農工大は学生さん一人一人が自宅で農工大の先生の講義を受信
という形で講義を行ってきています。

講義と同じく東京農工大学の学生さんは、みんな自宅から試験を受けています。

そのため岩手大学の学生さんもみんな、教室には集まるけどやはり同じ時刻に同じ様式で
オンラインの試験を受けているというわけです。

スマホやタブレットが使えるならカンニングできちゃうのでは?
なんて気がするかもしれませんが…

一人一人に配信される問題はすべて出題の順番がシャッフルされていたり、
問題数が絶妙な分量に調整されていたり
(調べる暇はなくどんどん回答していかなければ時間内に間に合わない)、
自宅で受験する東京農工大の方はwebカメラを常時オンにするのが必須だったり
(ついでに受験するためには学生証と顔認証も必要)
教室で受験する岩手大の方は試験のページにログインした端末1台だけ机に置くことが許されていたり。

…なるほどオンラインでもこんな風にやれるんですね。
いろいろ聞いて「へえぇ~」とか「すご~い」の連続です。

試験が終わると、そのまますぐオンラインで解説スタート。

わからなかったところがその場で解決しちゃうのはもちろん、
一問一問の回答率なんかもグラフですぐわかっちゃうんですね。

全国どこでも対面で授業や試験が行える環境になってほしいことに変わりありませんが
(この遠隔講義も「自宅ではなくお互いそれぞれの教室に集まって教室同士でやりとりできるようになってほしい」ですね)、
令和の時代ともなれば、端末と通信環境さえあればこんな形での授業やテストができて
皆さんもしっかりそのシステムを使いこなしているということに
とても感動した一日でした。