大言壮語

この道。

この道自体は、道幅も広く、人通り、車通りも多い、いわゆる幹線道路的なやつなので、雪が降れば除雪車が通ってくれます。

ここから右に目を向けますと、とある建物の裏手側が見えてくるんですが、その出入り口までの間は、この建物の利用者の皆さんが、頑張って道を作ってくれていました。

(この除雪スコップは、「いつでも除雪したるぜ!」という熱意の表れでしょうか。
 それとも「除雪…僕はもう疲れたよ」という失意の象徴でしょうか。)

そして反対の左側。
この建物と建物の間。

ここね。
別に舗装されてもいないし、なんというか、路地とも言えない、本当にただの「建物と建物の間」なんだと思っていたんです。
ところがその真の姿を、この雪が顕にしてくれたのです。
なんとここ、

誰かさんの通り道。

場所的に除雪が入ることも無いでしょうに、しっかりと奥まで通じる一本道が出来ていました。
確かにここを通れば20m程度のショートカットができるみたい(マピオン調べ)ですが、まさかこんな獣道と同じ理屈で道ができるほど利用者がいたとは…

今でこそ多数の足跡で踏み広げられ、歩きやすくなっていますが

きっと最初の頃は、剛の者・勇者が立ち向かったのでしょう。

先陣を切る者。
後を固める者。
そうした者たちの努力によって、道は拓かれる。