オフラインの強み

ネット社会の拡がりが留まるところを知らず、知りたいこと、気になることなんかはちょちょっと検索すれば実に様々な情報を得ることができ、さらに関連情報やオススメ情報も自動で送られてくる昨今。

もともとの出発点が、自分が見ようと思って開いたページなので、関連情報やオススメだって興味深いものばかり。
あれよあれよという間に時間(と、場合によってはお小遣い)が減ってしまった。
そんな経験あったりしません?

それはそれでもちろん便利なものではあるんですが、たまには自分の興味の対象から大きく外れたところからの情報を仕入れてみるのもいいものです。

ということで、今回訪れたのは掲示板コーナー。

ここに貼られた掲示物は、私が見たいと望んだものではなく、私だけにススメているわけでもなく、ただただ私がここを通りかかったときに目に入っただけ。
その中から、なんとなく気になった、偶然的、いや、運命的とも言える数点についてご紹介してまいりましょう。

まずはこちら
「第7回 永守賞」

世界を回転させろ。
をスローガンに掲げたポスターが貼られていましたが、

回転?
永守?
大賞500万円??

わからないことだらけですが、歯車やベルトで運動が伝達されていく感じ、頭の中の歯車が地球を回す、的なデザインが大好きです。

続いてはこちら、
「2021年度 日本奥山学会研究助成」

日本奥山学会。

ああ、なんと素敵な渓流の風景でしょう。
こんな奥山を研究対象としている方々の集う学会があったなんて。
世の中の広さを感じさせてくれます。

そしてこちらは、
「頑張れ、盛岡芸妓」

盛岡に芸妓さんがいらっしゃること、ご存知でした?
このポスターにも書かれていますが、なんとなく敷居が高い。
そんな印象を持ってしまうんですが、そんな芸妓さんの芸に触れられるイベントだそうですよ。
しかも今年本格的に一本立ちされた新人さんは、岩手大学出身だとか。
頑張って欲しいですね。

最後はこちら、
「牛の美」

展示構成
・庶民の暮らしと牛
・牛をかたどる
・牛を描く

会場:牛の博物館
主催:奥州市牛の博物館

来年の丑年にちなんで、正月三が日も特別開館。
1月1日は入館無料。

と、まさに牛だらけの企画展。

そんな丑年は「種が芽を出し、成長する時期」だそうですから、世の中が良くなっていく兆しであることを願っています。

ということで、永守財団も、奥山学会も、岩大出身芸妓さんも、県内に牛の博物館があることも知らずに生きてきたし、調べる動機も繋がりも見当たらないので、何もなければこのまま知らずに終わってしまう可能性があったわけなんですが、そうした物たちに出会えるのが、オフラインの強みなのかもしれません。