もぎたては「アツい」

8月上旬のことなので、もう3週間も前のことです。

夏の特別実習(集中講義)で今年も農学部3年生の皆さんは
農場に1週間朝から夕方まで通い、いろいろな作業や技術を学びました。

農産物の直売会「森の駅市場」でも人気の高い果物
桃とブルーベリーの収穫作業もその中で行われました。

(本当に毎年、あっという間に売り切れてしまう2大商品なんです)

野菜も果物もお米も動物も水産物も、
育てていくにあたって必要なすべての作業や労力は
どれも大切で価値のあることなのですが。

やっぱり、収穫作業はひときわ目と心が満ちた気持ちになるように感じます。

果物って、デザートやジュースなど冷たさとセットで味わうことも多いので
収穫するときもなんとなく涼しく感じそうな気もしませんか?

ブルーベリーは
・収穫期が夏の日差しが強い時期
・地面に敷かれた黒い防草シートが熱を持つので足もとが熱い
・「ブルー」というものの、果実の表面は黒に近いかなり濃い色
・果実が小さいうえ傷みやすいので、素手での収穫推奨

ということで、かなり熱々な果実をずっと触り続けることに。

(「こんなに熱いのに樹の上で煮詰まったりしないのかな???」と思います)

桃は桃で、

・豊かに茂る葉で日光がさえぎられると思いきや、
・地面には反射シートが敷かれ、日光を反射しているので日陰が日陰じゃない
・その葉から蒸散する水分と雨上がりのせいで湿気が多い
・身長や目線より上に果実があるので、腕を大きく上げる動作が多い

ということで、汗がなかなか乾かず。

(袋ごと収穫した桃は、この後さらにひとつずつ丁寧に袋をはずして
傷みの有無や大きさ・形で選別していきます)

わたしたちが冷蔵庫でよく冷えた果物をおいしく食べられるのは
こんな風に誰かが真夏の暑い中
収穫して選別調整して運んでくれるからだし、
もちろん他の農産物や食品や飲み物も、日々安心しておいしく口にできるのは
暑かったり寒かったりする中で作業してくれる誰かがいるからこそなんだよな、と
当たり前だけど普段忘れてしまいがちなことを
実習の風景は思い出させてくれます。