新しい生活様式in大学の産直

年々日本でも、11月の最後の金曜日の定番となりつつある
プレミアムフライデー(ブラックフライデー)。

今年2020年は、コロナ禍の中ということで、
お店によっては期間を長く設定して客足を分散させたり、
マスク着用で最低限の人数で出向いたりネット通販を活用したり、
売る側も買う側もさまざまな工夫や対策と気遣いで実施されるようになりました。

そんな中、岩大のプレミアムフライデーといっても過言ではないイベント、
森の駅市場が今年も開かれました。

農学部2年生の農場実習の一環として
受講生の皆さんが主体となって行われるこの販売会、

例年なら

※2019年の様子です

こんな風に附属植物園内にあるガラス温室「ポランハウス」の中で
行われるのですが、
これでは密集・密接を避けられない環境ですので…

今年は場所も一新し、
きっと学内の一番ど真ん中に近いと思われる、
学生センター玄関前に陣を構えまして、
囲いや屋根など一切なしで密閉を避けた青空市場に。

リンゴとそれ以外の品目とで
販売スペースをできる限り場所を離して配置して、
売り場を行き来する人々の密集・密接も回避。

そしてさらに、そのスペースの広さを活かして
並ぶお客様には間を広めに開けていただいいてるので
列もいつもよりだいぶ長~くなっていました。

ちょっぴり寂しいけれど、りんごやお米や穀物の試食サービスも今年はなし。

それでも、今年もこうして学生さんの元気な姿を見られるとともに
農場直送のりんご、お米、穀物、みそ、ジャム、お花、野菜などなどが
多くの方々の手元に届けられて
本当によかったなと、嬉しい気持ちになりました。

そうそう、写真にはありませんが、
一人や二人くらいで台車を押して訪れる職員さんが
例年より多く見受けられました。

(代表の方が部署の皆さんの分をまとめて買っていくため)

「買い物は最低限の人数で」ということも
ウィズコロナの社会での「新しい生活様式」のひとつですね。

例年だと、開市と同時に温室にたくさん人が詰めかけて
デパートの初売りと見まごうような光景になるのですが、
今年は身動きもとりやすく、開放感とともに穏やかに買い物を楽しめる、
そんなひとときでした。

売る側も買う側も、一人一人の工夫や気遣いや協力があって
安心しつつもワクワクしながらお買い物ができるのは
本当にありがたいことです…!

来年も、どういう形であれ、
この市場が安心できる環境で開催されるといいな、
できる世の中であってくれればいいな、と願いながら、
買ってきたリンゴを今夜いただこうと思います。