催し物、実習、調査、採集…
屋外で何かをするにあたって、
わたしたちの努力ではなんともならないこと。
それが、天気です。
この梅雨時期、6月~7月にかけての屋外での実習は
雨やときに雷、ひょう、突風などなど、
自然の猛威におびやかされることがあります。
(作物にとっては恵みの雨なのですが…)
さすがに雨具の備付けがない上田の圃場での実習や、
強い風やひょう、短時間の集中的な豪雨のように
危険を伴うときは屋外での実習を中止にするのですが、
附属施設で行う2年生以上の実習では
小雨であれば雨具を貸し出して雨天決行にすることもあります。
(ちなみに雨具は高性能なので蒸れにくく動きやすく防水性能もバッチリです)
この日皆さんに学んでいただくのは、エンジン式刈払い機の操作。
昨年、コロナ禍でさまざまな制限が生じた中で
急遽取り入れたメニューでしたが、
思いのほか好評でしかも密になりにくく、今年も採用になった実習です。
エンジン音と雨が雨具に当たる音とでノイズが多いため
説明してくれているスタッフの声もかき消されそう…
…って、
今、明らかにエンジンでも雨でもないドスの効いた音、しませんでした…?
残念ながら、とどろき出した雷によって、急遽屋内へ避難することとなりました。
その後はりんごの選果場をお借りして、苗用ポットの洗浄作業に変更。
…といっても、スペースにも限りがあります。
なんとか距離を空けてイスを設置し、
「なるべくいつも行動を共にしてる人」とペアを組んでもらい
二人でたわし洗いとすすぎ洗いを分担してもらいます。
この実習を受けている皆さんは、去年1年生だった方々。
緊急事態宣言のため入学早々しばらくの間、
同級生とほとんど顔を合わせることができず、
同じ学科や課程の人たちと一緒に何かをしたという体験が
他の学年よりもぐっと少ない世代です。
そのためか、
「他愛もない話に花を咲かせながらせっせと手を動かす」
ということ自体が楽しいと感じてくださっていたとのこと。
(こんな退屈な作業やだー!とお叱りを受けるかなとびくびくしてました)
(そしてこの作業のおかげで、夏や秋・来年もまたお花や野菜の苗が作れます)
(皆さん、ありがとうございました)
…とこのような感じであくまで一例ですが、
雨の日の屋外での実習は、時には完全防備で決行したり
その一方で危険と判断したらすぐに避難したり、
皆さんの安全と学びの両方をできるだけ最大限に取れるよう、
教員・スタッフ一同、いつも目を配っております。
お天気のように、努力で解決できないことで思うようにいかない日もありますが、
足を止めての雨宿りもポジティブに楽しむ気持ちを忘れずに、
日々の暮らしも送っていきたいなと思う今日この頃です。