5月の時候の挨拶で調べると、「新緑の候」とか「若葉の候」などが挙がりますが、やはりこの時期は植物が日に日に色濃く、旺盛になっていく、爽やかで、力強くて、みずみずしい、そんな季節なのです。
なのですが、
やはりこいつも植物である以上同様に、日に日に色濃く、旺盛になっていき、鬱陶しくて、力強くて、禍々しい、そんな季節なのです
そのこいつとは、
そう、私の宿敵(?)
アメリカオニアザミです。
(こいつとの戦いの歴史については、旧エキス内で「アメリカオニアザミ」で検索ください)
昨年は、
成長途中の個体には除草剤を注入して駆除し、
花が咲き、繁殖体制に入ったものは根本から伐採し、
さらに花の部分を切断、廃棄することで種の生成飛散を抑える
等の対策をとったおかげか、昨年は群生地だった場所でも、今年はその姿を見ずに済んでいます。
だがしかし、どこから種が飛んできたものなのか、今まで存在を確認できなかった場所にも、その勢力範囲を広げてきています。
そして冒頭の写真がその一例です。
ちなみにこの写真は新年度早々となる4月2日のもの。
置いてある物差しが15cmのものなので、この時点で中央から葉の先端までが大体15cmといったところでしょうか。
これが連休明けの5月12日にもなりますとこのように
葉長は25cmを超えてきたでしょうか。
そして放射状に伸びる葉脈と、そこから左右に広がる葉、そして先端の棘の輪郭がはっきりしてきました。
それに加えて最大の変化が、こちらの写真から見て取ることができます。
そう、4月時点では葉が大地の上にロゼットを広げ、すなわち水平方向のみの広がりだったのに対し、
茎が上方に伸び始め、いよいよ天に向かって棘を刺さんばかりになっております。
そのおかげ(?)で、サイズ確認用の物差しを置くのも一苦労です。
そんな訳で、今年もこの危険生物がのさばり始める季節となったので、私との熱い戦いの火蓋が切って落とされました。
学内の殲滅・駆逐を目指して。