2週に1度の

もう連休前のことになりますが、
農学部の1年生の最初の実習「総合フィールド科学実習」が
今年もスタートしました。

初日のこの日行ったのは、枝豆とダイコンの播種、
そしてジャガイモの植え付けとホウレンソウの畑の準備。

定番かつ万能、癖が少なく嫌いな人も少なめの野菜たちです。

何より今年は、2年ぶりに受講生の皆さん自身の手でスタートなんです。

↓去年2020年の4月下旬の圃場の様子です

そう、去年のちょうど同じ頃(4月下旬)は、
大学全体での授業開始が先の見えない延期続きだったので
やむを得ずスタッフやTAの学生さんが受講する皆さんの代わりに
最低限の植え付けまでしていたんですね。

ですので、なんと申しますか、
「4月中に、学生さん自身の手で植え付けと種まきができてよかったなぁ」
とホッとしたのですが、これって本来ごくごく当たり前のことですね…。

大学の中で何年も過ごしてきて、まさかこんな事を思う日が来るとは…。

 

それにしても今年の新1年生の皆さん、
ただでさえ人生の中ではかなりの大仕事な受験の年を
新型感染症による不安と不便の中で過ごすことを余儀なくされ、
部活などでも本来の成果を出す場がなくなってしまったり、
お友達とも直接会って遊ぶ機会や時間が少なめだった、
でもそれらをすべて乗り越えてきた、
という前例のない経験が糧となっているのかもしれません。

テキパキとした動きで作業をすすめていくのは例年と同じなのですが、
例年よりもかわす言葉が決して多くはないのに、
他の人の受け持つ役割や状況をしっかり見て
班のメンバー一人一人を尊重しながら動く方が多いようにお見受けしました。

常にマスク越しでお互いの表情がなかなかわかりづらくても、
決してギスギスしたり、意思疎通がうまくいかない、なんてことはなく
皆さんさすがだなぁ、と毎年のことながら思わされておりました。

皆さんの真新しい長靴が眩しいこの「総合フィールド科学実習」。
スタートは例年通りに切れて、今のところ順風満帆。

今年も7月下旬まで、農学部1年生の皆さんと野菜たちの成長を見守っていきたいと思います。