10年…経つんですね…

明後日3/11(木)で、東日本大震災発災から10年目を迎えます。10年という区切りの節目になるからか、テレビ・ラジオ等でも当時の様子やあれからの10年をトピックスにして番組を組んだりしていますね。

そこで、私も当時のことを振り返ってみよう、と、データを遡りました、が、同時によみがえってきたのは当時の記憶…。

揺れている最中に停電となり、その後復旧するまで数日かかった盛岡。電気の供給が若干安定した頃を見計らって更新したエキスには、何を書いていいか戸惑ったことを思い出しました。

学内は、というと、

食料・飲料共に入ってこず、スーパーなども時間を限定して営業しておりました。

「○○のお店に野菜が入るらしい」なんて情報が流れると行列ができていたり。

新型コロナで世間が混乱していたちょうど一年前は、マスクで同じ現象が起きていましたね。

行列と言えば、印象深いのがこれ。

盛岡市内のとある場所の様子ですが、左車線に並んでいる車は全てガソリンを求めている方々でした。THE長蛇の列。震災後2週間ほど経過した頃の様子ですが、ガソリンを求める列が落ち着くまで、かなり時間を要したように記憶しています。

被災地域に伺ったのは発災から約1.5か月後のこと。

とても穏やかな雰囲気ですが、道が割れ、海に沈んでしまっています。とても素晴らしい青空の下に広がるがれきの光景。複雑な思いでした。

津波による被災地域にも伺いましたが、記録に残すことすら憚られるような光景が広がっており、言葉が見つからなかった…。

この10年で、建物や道路といった場所は徐々に整備され、人々も日常を取り戻しつつありますが、それが復興のゴールではないように感じます。

地域のため、社会のため、人のために本学から何をしていけるのか。この10年の節目を、今一度考える機会にできればと思っている次第です。