残雪はいないみたい

春とともに日本を離れ北へ帰っていこうとしているハクチョウの声、
最近は学内にいても毎日のように聞こえてきます。

あのV字編隊、真下から見ると
上空の遠く高い位置にいてもかなり迫力があって
かっこいいんですよね。

わたしは相変わらず、見かけるタイミングと
カメラを持ち歩いているタイミングがかみ合わず、

V字編隊なのかなんとなくみんなで飛んでるのか
よくわからない写真ぱかりたまっていきます…。

そんな最近の空事情ですが、
実は、この時期見られる渡り鳥って
ハクチョウだけじゃないらしく…

ハクチョウとは違うけれどあまり聞きなれない鳥の声が聞こえて
ふっと空を見上げたところ、こんな光景が。

ハクチョウと同じV字編隊だけど小柄で羽が黒っぽく見えるし、
拡大してみても

首が長くないのでハクチョウではないみたい。

ちょうど岩大近くのハクチョウ飛来地である高松の池が
環境省の調査地になっていたのでHPを読んでみると…

「また春と秋の限られた時期にはマガン等の大群が雁行を作って波状に上空を通過し、その一部は高松の池で羽を休めることもあります。」(引用)

ということは、もしかしてこの鳥たちは、マガン?

ガンって昔教科書で読んだ「大造じいさんとガン」の中でしか
認識できていなかったのですが、
単に気付いていないだけで実は毎年たくさん見てきていたのかも。

そういえば、ガンもハクチョウもアヒルもカモも、
みんな「カモ科」なのだそうで
(その中で「ガン亜科」と「カモ亜科」に分かれるそうです)
なにかと行動や移動の時期が似ていたりするのも納得です。

お恥ずかしながら今まで、この時期に見かけるV字編隊の鳥は
全部ハクチョウだと思っていたもので、
これがいわゆる
「雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは いとおかし」
の景色なのかと感動しております。

(枕草子では春ではなく秋の風景として挙げられていますが)