台風が近づいている沖縄と、
その台風に押し上げられた雨雲によって雨が降り続いている地域、
さらに数日しばらく雨が続くとのことで、
空模様(というより川や陸地の模様)が少し心配です。
大学はちょうどいま学生さんが夏休み期間なので
通学する学生さんは研究中や部活のある方だけ、と
かなり少ないのがせめてもの救いです。
いっぽう心配なのが、小中学校、高校です。
岩手県や東北地方の多くの学校は既に夏休みが終わり、
児童生徒の皆さんは毎日登校していますし、
夏休みが長い地域でも、明日9月1日から2学期に入るかと思います。
そんな時に降る大雨、そしてしばらく続く雨予報、台風の接近、
ちょっと心配ですね。
岩手も、昔とは雨の降り方が変わってきていると感じることが増えました。
わたしがこどもの頃、学生時代には
「ゲリラ豪雨」って言葉、そもそもめったに聞かなかったし、
とてもレアな現象というイメージがありました。
しかし。
ほんの1時間ちょっとで農場を水浸し・トウモロコシ畑倒壊に至らしめた豪雨は
ついこの前、8月上旬のこと。
さらに9年前、2013年の8月上旬には、
本学の附属施設で、雫石町にある御明神演習林&牧場に出入りできる唯一の橋が、
河川の急激な増水でごっそり崩落してしまいまして。
常駐している教職員と実習で訪れていた学生さんたちが
「陸の孤島」と化した御明神演習林&牧場に一時取り残される事態も発生しました。
(このときは急遽牧場内の立ち入り禁止エリアを開放することで、皆さん無事に帰れました)
(そして復旧には1年以上の時間がかかりました)
(演習林の中、ここ元々は人や車や機械が通る道でした)
…この写真、寒冷フィールドサイエンスセンター(通称FSC、農場牧場演習林の総称)
のHPから拝借したんですが…あまりに迫力ありすぎて
逆に現実感がないといいますか、映画を見ているかのような感覚です…。
近年は各地で豪雨による災害が頻発していることもあって
テレビやインターネットでも早めに知らせて強めに注意喚起してくれたり
スマートフォンや携帯電話でも、現在地の位置情報に応じて
避難が必要なタイミングにすぐ通知してくれるようになったりと、
わたしたちは危険を事前に避けやすくなりました。
本学の学生さんは、全国各地に帰省中の方も多いかと思います。
エキスを読んでくださっている方も、日本全国にいらっしゃるとのこと。
そして、明日は防災の日。
どなたも、どこにお住いの方も。
この記事が目に留まったすべての方へ、あらためてのお願いです。
日本は台風の季節でもあります。
エリアメール等の受信設定の確認や、最寄りの避難場所とルートの確認、
非常時持ち出す物品など万一の時の備え、スマホや携帯電話不通時の連絡手段etc…
「知っているつもり」「覚えているつもり」「持っているつもり」
のままで曖昧になっている事って、洗い出してみると案外ポロポロ出てきます。
震災を経験したはずのわたしたちも、案外地震や津波以外のこととなると
なんとなく「わかってるし、その時はその時でなんとかなる」みたいな感覚で
ボンヤリ受け流しがちなこともあったりします。
少しの時間でかまいませんので、いま一度、
ご自身やご家族の災害への備えについてチェックして、
必要なことや足りないものがあればアップデートしていただけたら、嬉しく思います。