家の作りようは夏を旨とすべし

附属農場の器具庫にやってきたツバメのその後。

前回(6月)からちょっと見ないうちに、ツバメのヒナたちは大きくなり、
もう巣を出てお出かけするようになったそうなのですが…

(まだ完全に巣立ったわけではないようですが、お留守になることが多くなりました)

巣が…

増えてる!?!?

そんなに簡単に短期間で増えるようなものですっけ…?ツバメの巣って…。

そして、どうやら新築住宅(左)の主は、
中古住宅(右)の主と同一人物…ならぬ同一ツバメのようなのです。

でも、よくよく見ると

↑去年~先日まで使っていた巣はけっこう土の割合が多く硬そうなのに対して


↑新築の巣は藁?草?繊維質が多くて風通しが良さそうに見えます。

同じ人…もとい同じツバメが作ったにしては、けっこう違いがありますね。

暑い日が続いたから、涼しさや通気性重視ということなんでしょうか?

そういえば、鎌倉時代の先人は

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は、堪へがたき事なり。」(吉田兼好「徒然草」 第五十五段より)

(家を建てるときは夏を基準に考えなさい。冬はどんなところでも(工夫すれば)暮らせる。暑い時期快適に過ごせない家は耐えられないものである)

と言っていましたっけ。

人類と鳥類、種族が違っても、日本の気候のもと生活する上で、
夏の快適さ重視でお家を建てるのは共通の認識なのかもしれません。
(現代の日本人は空調があるから気にしなくなりつつありますが)

それにしても、
好立地なうえに手間いらずな「築浅の中古物件」を活用して家庭を築きつつ、
しっかり近場に新築の家も建てちゃう。

そんなかしこい生き方、わたしもできるようになりたいです…。

ツバメさん、すごいよ!