脱・がんじがらめ

理工学部のある上田四丁目キャンパスの北の端に、とある実験棟があるんですが、そこが今、がんじがらめにされつつあるんです。

蔦に。

いやね、雰囲気は良いと思うんです。
「高校球児の聖地、甲子園球場」
とか、
「蔦に覆われた古びた洋館では夜な夜な、、、」
みたいな感じで、この素っ気のないプレハブが、歴史というか、趣というか、風情というか、なんかいい感じになっているように見えませんか?

それに、夏時期は日差しに灼かれ、火傷しそうな、目玉焼きが作れそうな温度になる建物外壁を守ってくれそうな、そんないい感じになっているように見えませんか?

ところがね、やはり相手は大自然。
人間が思うように都合よく事が運んだりしてくれません。

この蔦ってやつは、構造物の凹凸を足がかりにしたり、平面に足跡を残しながら上へ上へ伸びていきます。
なのでこの蔦が這っている窓枠なんかはその隙間に枝が入り込んだりしてキツくなり、窓が開かなくなってしまっています。

そんな蔦が、この建物上部の小窓にまで到達しているんですが、

この小窓というのが普通の窓じゃなく、排煙設備でありますので、ここが開かなくなってしまうというのはマズイんです。
そうなってしまう前に、なにか手を打たないと。。。

ということで、引っ剥がしてきました。ベリベリと。

手始めに、1階窓の左側にあるやつを、なるべく根元の方で切断して、ベリベリバサバサやってやると、こう、多少ちぎれて剥がし残したところもありますが、ほぼ撤去完了。

その勢いで、排煙設備まで伸ばしている奥の方にも手を付けてみたんですが、こっちは枝?幹?は太いは、張り付いている面積は広いはで、一筋縄では行かなくてですね、結果から言うと引っばっている幹が途中で切れてしまいまして、もう手も足も出なくなってしまいました。
残念。

とはいえ、根と葉を分断できたので、葉への水分や栄養分の供給が絶たれます。なのでこれ以上の繁茂は抑えられるでしょうし、そのうち枯れ落ちてくれることを期待しましょう。