岩手山はまだ雪化粧です。
白鳥さんたちが続々と北へ帰ってゆき、
あの鳴き声が聞こえなくなったことにまだすっかり慣れず、
ちょっぴり寂しい気持ちも残る今日この頃。
でも、春は別れと同時に出会いの季節なんです。
先日、附属滝沢農場の農具庫に
ツバメ氏、いらっしゃいました。
実はここ、去年もツバメの巣が作られ、ヒナたちが巣立った場所です。
(その巣も当時のままで保存されてます)
親ツバメ氏か、当時ヒナだった子ツバメ氏かは存じ上げませんが、
もしかして、いい場所だったから今年も来てくれたのかな?
(あまり人間の気配や距離感で警戒しない感じがしたので、
この場所を前から知っている方なのではと思っています)
農場のスタッフの方いわく、
「いつもシャッターを閉めようとすると、ジーっとこっちを見てくるから閉められない。困った」
とのことで…。
困っちゃうけれど、そんなに見つめられたら私も多分閉められません。
周りは自然に囲まれ、
食料(作物につく虫)が豊富な農場という立地で、
関係者か学生さんしか出入りがないので無用な危害を及ぼされることもなく、
(ましてやシャッターの開け閉めにも気を遣ってくれる人までいて)
安心してのびのびと子育てできる環境なのかもしれないなぁ。
…なんて想像をふくらませると、
実はここ、中古住宅とはいえ、かなりの優良物件なのかも…!
実は、農場内では他の器具庫にも巣が作られているそうで、
やっぱりツバメ業界ではこの農場、良い立地と思ってくれている可能性大。
排泄物や人の出入りや戸締りの気遣いなど
人間サイドにしてみれば大変なことも多々あるのですが…。
それでもこうして遠路はるばるこの地にやってきてくれたのも何かの縁。
渡り鳥も秋冬から春夏へバトンタッチです。