後期がいよいよ始まりまして、学生の皆さんは
いまは履修申告の書類とにらめっこしている期間です。
そんな履修申告期間を待たず、
一足お先に10月1日から早々に本番の授業が始まっているのは
農学部獣医学科と東京農工大学をつなぐ、遠隔講義です。
そのため、獣医学科と東京農工大の関係者間では、
夏休み期間中も一足早い時期から、接続方法や時間割などについて
いろいろな連絡のメールが飛び交っていました。
そんな中、よくあるやり取りが
「ぶっつけ本番での接続は不安なので、事前に接続テストをしてみませんか?」
というお話だったりします。
この遠隔講義、コロナ禍を境に両大学を繋ぐ方法が多様化しました。
元々使っている独自のシステムを使った通信は、
教室と教室単位でしか繋ぐことができません。
そこに、ZoomやWebEXなどのオンライン会議サービスを併用することで
緊急事態宣言などにともない登校できない学生さんへも
教室にいるみんなと同じ講義を受講してもらうことができるようになりました。
(なんとスマホ・タブレットを使った期末テストも!)
同じように、出勤できない先生も、
自宅から教室や同じく自宅にいるみんなへも授業ができるようになりました。
いろいろできるようになってとても便利なのです。
が…
状況によって、
接続のしかた、
教室に集まるのか自宅から受講するのかの連絡、
講義で使う動画などの資料がシステム上でちゃんと動くかどうか、
学生さんが持っている機器や通信環境で受信できるか、
などなど…
慣れないことに不安を感じながら進めている先生も少なくありません。
顔が直接見えない分、
万が一不具合が起きた時の心細さ、不安感も大きくなりがちです。
そこで、こんな風に事前に接続テストをして
一番基本となる農工・岩大間の通信がうまくいくことを確認して
本番に備える、というわけです。
さっそく
農工大の教室と岩手大の教室をリアルタイムで繋いでみますと、
農工大から送られてきた講義スライドの画面が突如ビビッドなピンクに。
ケーブルの劣化や機器との相性によって起きる現象のようです。
事前にわかったおかげで、本番までの間に対処できそう、とのことでした。
よかったー!
皆さんや大学がどんな状況下にあっても
受けるべき講義を受けることができる環境を守れるよう、
見えないところではこんなシーンもあったりしますよ、というお話でした。