農学部の前期の学期末といえば、
1年生の皆さんの畑の、じゃがいもと枝豆の収穫です。
学期末だなぁと感じる景色がじゃがいもっていうのも
いかがなものかと思うこともあるのですが。
それでも、必ず毎年同じ時期に見るものなので
わたしの脳には深く
前期末=じゃがいも
と刷り込まれてしまっておりまして、
もう逃れることができないみたいです。
そして、体感的には今年はここ数年間でトップクラスの大豊作で、
皆さん、持ち帰る量に困るくらいの出来でした。
本当は、2年ほど前までは
「みんなでじゃがいもと枝豆パーティーしよう」
なんて会話が聞こえてきたりもしていたのですが…
今はむやみに集まってワイワイすること自体が難しい世の中。
期末試験の打ち上げも兼ねて、
みんなでポテトチップスやフライドポテトにして
楽しくおしゃべりしながら食べればあっというまになくなるジャガイモも、
各自、自宅で一人で消費するとなると案外大変なんです。
それでも、残さず持ち帰ってくれる皆さんの気持ちが嬉しいですよね。
そうそう、持ち帰りといえば、
毎年、実習で育てた野菜を収穫する日には
各自持ち帰り用のビニール袋を持参するわけですが…
今年の学生さん、例年にくらべて大きい袋を持ってくる人が多いような気がします。
じゃがいもを入れるには少しばかり不安になるような、
小さく薄手の袋も、以前は多く見られていたんです。
この違いって何だろう?と思いまして、
一部の学生さんにたずねてみたところ、
「今はレジ袋のほとんどが有料で、せっかくお金を出して買うのだから、再利用できるように大きい袋を選ぶようにしている」
という答えが返ってきました。
なるほど、もう一度お買い物に使ったり、
ゴミ袋にしたり、とにかく一回きりではなく再利用することを考えて
レジ袋を買っている学生さん、けっこう多いみたいですね。
ちょっとした学生実習の中でも、
社会の情勢や生活の変化が垣間見えたりします。
そんな、世の中の変化に良くも悪くも影響されることも多い、
学生さんたちの日々の暮らし。
せめて、感染症の不安がなくなって、早く収穫物で気兼ねなくパーティーくらいは開けるようになってほしいものです…。