やたら早いのは理由がある

普段、関係者と関係の分野を履修する学生さんしか出入りすることのない、動物病院。

ここには獣医を目指して講義と実習と診療とに励む学生さんたちが日々やって来ます。

(犬猫、小動物などを扱う「伴侶動物診療棟」と牛や馬などを扱う「産業動物診療棟」に分かれています)

さすがに診療をするスペースには気軽に入ることはできないので、
今日は普段講義で使っているお部屋を少し覗いてみます。

(※動物の筋肉や内臓が見える模型が写っていますので、ご注意ください)

…っと、さっそく

牛さん豚さんお馬さんたちがお出迎えしてくれました。

小学校の理科室にある人体模型が怖かったという方も
牛さんならちょっと怖さが和らぐかも…!?


こちらは3Dで解剖図を確認できるフリップチャートのようです。

めくっていくと、筋肉、内臓とどんどん内側の様子が見えるようになっています。
本やポスターなどと違って、立体的なので
本当の姿に近い見た目になっています。

そんな、大小さまざまな牛たちに見守られながら、
この部屋に並べられているのは


実は、学生さんの卒業論文です。

獣医学科の学生さんたちの卒論、実はもう仕上がっているんです。

(学部生の標準的な卒論スケジュールは、2月前半に発表会、最終提出が2月末~3月です)

どうしてこんなに早いのか?と申しますと…

獣医師さんになるためには、獣医学科を卒業するだけでは足りません。
お医者さんなので…
そう、国家試験に合格することが必要なんです。

その国家試験のスケジュールと卒論の一番忙しい時期をずらすために、
獣医学科の皆さんはこの時期には既に卒論を終わらせてしまうようです。

獣医を目指す学生さんはこれから試験に向けて日々対策していくことになります。

就職などの内定先でも「国家資格保有者」が求められることもあろうかと思います。
だとすると入試と同じように「人生をかけた試験」だと思うので
皆さん、納得できる結果になるよう、陰ながら応援したいと思います。