凍らない街

観測史上、盛岡市での初氷が最も遅かった日が、11月16日なのだそうです。

そして今日は、11月17日。
ニュースによると、今年の初氷はまだ観測されていないそうです。

「え?暖冬?」
と思わずつぶやきそうになるものの…。

こういう「本来もっと寒くなるはずの時期にまだ例年ほど寒くない」時って
たいていリバウンドといいますか
遅れを取り戻すかのごとく冷え込む日がやってくる事がよくあるので
「だまされないぞ…私はだまされない…」
とつぶやきながら
ヒー〇テックに薄手のインナーダウン、そしてさらに上着、と
厚着しては昼間の暖かさにやられて汗だくになる日々を過ごしております。

まっさらになっていた花壇には、ビオラがきれいに植えられていました。
(ん?パンジー?どっちだろう…)
(花が大きいのがパンジー、小さいのがビオラだと教わりました)

このビオラ、いつも、このまま雪の下で静かに冬を越して、
春に雪がとけた頃、もう一度きれいな花を見せてくれるんです。

あ、もちろん今は今で可憐な花たちが正門を彩ってくれていますよ。

いいなぁ。
わたしもそんな風に、派手すぎず、でも決して地味ではなく、
静かだけど強くしぶとくありたいな、なんて。

外を歩く学生さんの装いも、すっかり冬モード。

ひとむかし前、わたしが学生だった頃は
「着ぶくれはカッコ悪い」
とか
「長袖の肌着はカッコ悪い」
とか
「腹巻きなんてもってのほか」
なんて感覚がどこかにあったりして、
やせ我慢しながら日々外を歩いていた記憶があります。

今は、ビッグシルエット?っていうんですっけ?
けっこうゆとりのあるサイズの服が全体的に多いし
各種発熱素材の肌着も老若男女問わず使えるデザインのものが
手ごろな価格で手に入るようになりましたよね。

さらに「股引」「ズボン下」「毛糸のパンツ」といった
着用するモチベーションが上がりにくい名前だったものたちも
「レギンス」「タイツ」「インナーショートパンツ」として
機能は充実、デザインもカッコよくなりました。

だから、イマドキの学生さんたちは変に我慢をすることもなく
いつも暖かい格好ができてなおかつそれがオシャレでカッコいいのだから
素敵な時代になったものだなぁと
暖かそうな学生さんたちを見かけるたびに思うのでした。