ウンリュウヤナギの大木が台風で倒れ、キリが植樹された農学部7号館そば。
…の、裏手、奥の方。
貯水槽などが設置されていて、普通は人が立ち入る場所でもないのですが。
(立ち入り禁止ではないものの、入ろうとは思わない)
まさか建物のギリギリのきわ、研究用の温室などもあるエリアに
桜なんてあるとは思いませんよね。
でも、とってもきれいじゃありません?
この桜、あまりに建物に近すぎるという事で
きっと苦肉の策で切らざるを得なかったんだろうなと思われる枝の跡。
根元は太くなって温室のガラスを割って入室してます。
温室の窓枠が変形してる…。
そしてここ、建物のキワのギリギリまで近いところにあるおかげか、
もうかなり開花していました。
(教育学部2号館と同じように、輻射熱の影響でしょうか)
そんなこの桜の樹。
実は、今年の花が終わったら、伐採予定なんです。
先ほどの写真からおわかりいただけるとおり、
壁や温室に何度もぶつかったり壊してしまったり、
年々大きくなることで建物の維持に支障が出てしまっています。
それでも、せっかくのきれいな桜です。
枝を切ったりしてなんとか残すように
関係者の皆様がずっと頑張ってくださっていたのですが
とうとうそれも限界になってしまい、伐採の決断に至ったというわけです。
もともと昨年度中に切られるかもしれなかったところ、
「最後に花が咲くのを見届けてからにしましょう」
という粋な計らいによって
今、こうして最後のシーズンを迎えております。
「どうせ切られてしまうし、花を咲かせるだけ無駄」
…なんてふてくされたり怒ったりせず、
いつもと同じように見事な花を咲かせてくれているこの桜の樹は、
4月下旬以降に切られる予定だそうです。
外からは見えにくい場所ですが、
7号館や温室利用者の皆さんを毎年楽しませてくれたことに感謝しつつ、
最後の晴れ姿をしばし見届けようと思います。