最近、関東やそれより西の方に住む友人知人がみんな
「金木犀(キンモクセイ)のにおいがする。秋だね」
という旨の発言をSNS等でしているのを目にします。
化粧品、消臭剤などなど、香りを重視するような商品では
この時期になると秋限定品として、金木犀の香りのものが多く出回っています。
…そんな金木犀なのですが。
実は、岩手内陸育ちのわたしにとって金木犀ってあまりピンと来ないのです。
(どうやら盛岡近辺にあまりキンモクセイはないみたいです)
(盛岡にも数少ないですが植えられている公園があるようなので、今度会いに行ってみます)
実際、化粧品などで「金木犀の香り」という商品の香りを嗅いでみて
「甘いけどどこかさわやかで良い香りだな」とはたしかに思います。
が、それが「秋の香りなのか?」となるとまったくわからず…。
両親や親族、人生の諸先輩方に尋ねても、多くの方から
「ああ、トイレの匂いのアレね」
という衝撃的な回答をいただいて混乱し、
ますます金木犀に対する謎が深まるばかりです。
秋か、トイレか、いったい何者なのか、キンモクセイ。
日本薬学会HP(https://www.pharm.or.jp/flowers/post_31.html)によると
「花の形状は、がく4列、花冠は深く4列、雄しべ2本、雌しべ1本、雌雄異株です。日本には雄木ばかりで子房は退化し結実しません。」
とのことで、
またWikipedia先生によると
「日本には自然の分布はなく、庭などに植えられている。日本における栽培地は、北限は東北南部(太平洋側は岩手県紫波郡矢巾町、日本海側は秋田)」
だそうで、種が飛んで自然にふえることがないうえ、
寒い所にはあまり植えられないようですので、
北東北から北に住んでいると、実物に触れる機会はかなり限られるみたいですね。
図鑑やネット検索で写真を見ると、
その名の通り金色を思わせる鮮やかなオレンジ色の小さなお花が
ギュッと集まった姿、とてもかわいらしいです。
こんなかわいいお花と素敵な香りが秋の香りって、
とってもロマンチックですよね。
(しかも金木犀って秋の季語なんですって!)
いっぽう盛岡市にある最近の学内では、銀と名の付く樹から漂う香りが
あちこちでわたしたちの「秋の香り」の記憶を呼び覚ましてくれます。
そう、銀杏(ギンナン・イチョウ)…。
わたしが知っている秋の香りって、
金と名の付く甘い香りのかわいいお花ではなく
銀と名の付く強烈なにおいの実なんですよね…。
いや、この黄色くて強烈なにおいの果実の中にある硬い殻を割ったさらに中にある
緑色の「ギンナンの実」はおいしくて元気も出るから大好きなんですが…。
(ニンニクやニラをはじめ、滋養強壮効果のある植物ってどうしてみんな
強烈なにおいなんでしょうか…)
地面に落ちた果実が踏んづけられた後に香るこの強烈なにおい、
まさしく「あー、これこれ!秋だなぁ」としみじみ思う香りなのでした。
金色のかわいらしいお花の香りで秋を感じる風流さに
あこがれる今日この頃です。